ニューヨークは人種のるつぼです。ありとあらゆる人種が住んでいます。 独りで旅をしている時、特に気をつけていたのは、目立たない事です。 しかし、モロッコやインド、イラン等では、アジア人は珍しく目立ってしまいます。 ニューヨークは違います。当然、カメラを首からぶら下げたり、ネクタイをしたり、地図を片手に歩いていたら駄目です。 旅行者だと直ぐに、わかります。そうすると、暇人のカモになってしまいます。

マンハッタン島は、碁盤の目のように道路が作ってあるので、覚えるのが簡単です。 縦向きにある道がアベニュー。イーストサイドから１·２·３······９番となっている。 そして、北西〜南東に貫いている大通りがブロードウェイ。このブロードウェイと７ｔｈアベニューが交わっている所が 有名なタイムズスクエア。横向きの道はストリート。南から北に向かって、１番〜１５０番位あります。 私は昔、マジソンスクエアガーデンの近くの安宿に泊まりました。ウイリアムスローネYMCAだと思います。 そこの地図を頭に入れて、ヨレヨレの服を着て、ニューヨーカーのようにリズムをつけて歩くように心がけました。 そうすると、ある人に呼び止められて「パブリックライブラリーは何処だ?」と聞かれました。 頭の中に地図が入っているので、直ぐに、場所が分かり、 「ノットソーファー、オーバーゼア」とおしえてあげました。 ニューヨーカーに間違えられたような体験でした。