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夏至
夏至が近づくなか、かつてフィンランドの北部地方での極夜の記憶が蘇ります。その出来事は偶然の産物でした。
安価な航空券を求めていたところ、偶然にもフィンランド行きのある航空会社が提供するものに辿り着きました。
搭乗した飛行機は、安価なだけあって、今日のLCCと変わりありませんでした。狭い座席と満席の客室。それは6月下旬のことでした。
フィンランド、極北。真夜中、屋外に出てみました。新聞を読むのに充分な明るさ。感覚が錯乱します。
眠るためには、窓に暗幕をかけ、部屋を暗くする必要がありました。首都はヘルシンキから遠く離れた地方都市。人口は少なく、娯楽施設は限られています。
ただ一つディスコがありました。若者たちが踊っていました。窓に暗幕をかけ、ろうそくの明かりで夜を演出していました。
その中で、音楽が轟き、若者たちは踊っていました。もちろん、ビールなどのアルコールも飲んでいました。非常に若い人たちが多かったです。
若さを発散する場所がないのだろうな、と感じました。ディスコから出ると、外はまるで昼のような明るさでした。感覚が錯乱します。
奇妙な体験でした。極夜の体験は、まさに私にとって未知の世界でした。